introduce -passiv window- ご紹介 -パッシブウィンドウ-
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この度の熊本・大分の地震により被災された皆様、
ご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。
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3.11東日本大震災、そして4.14から今なお続く熊本地震を経験し、
ガソリン、水が売り切れ、計画的停電を行い、
資源・エネルギー枯渇の問題、原子力依存の問題が浮き彫りになりました
政府は再生可能エネルギーへのシフトや災害に強いインフラ整備などを率先して行い、
安定、安心、安全なまちづくりをすすめていますが、
私たちは住まいの建築に携わる者としては何が出来るであろうかということを改めて深く考えさせられ、
再生可能エネルギーを最大限活かしたpassiv designをすすめる契機となりました
passiv designは絶対のエネルギーである太陽からの恩恵を受け入れて
人工的なエネルギーに極力頼らず少ないエネルギーで暮らすライフスタイルを意味します
日本的passiv designの5つのエッセンス
passiv design構成するために弊社では以下の5つをエッセンスとして掲げています
・光と風をデザインする
・断熱をデザインする
・省エネをデザインする
・自然素材をデザインする
・愉しむをデザインする
窓から取り入れた日射熱をみすみす逃していては
少ない負荷で暖房ができませんし、
太陽位置や高度を考えて住まいを設計することで
一年を通じて快適かつ省エネな空間が創造されます
窓はpassiv designの中でも最も重要な役割を持っています
冬は最も熱が逃げやすく、夏は最も侵入しやすい場所だからです
断熱性能が良い断熱材を用いても窓の性能が劣っていれば
結露、気流の強いドラフトなどといった不快適因子が発生してしまいます
外壁は壁、窓など異なる素材同士が混合しているので、悪い組み合わせ同士では、
窓下にラジエーターが必要になったりして暖房負荷がますます大きくなってしまい、
増エネとなってしまいます
そこで私たちは
窓の基本性能、建築物理をきちんと理解し、
窓を抜本的に見なおすことからはじめました
地域ごとに最適な窓を提供する
業界ではUw値と言われる断熱性能値がプロモーションとして用いられています
窓はガラスとフレームに使用される材料が異なりますので、
フレームとガラスの断熱性能は分けて考えられるべきです
北海道と、東京では気候が全く異なるため
異なるフレームとガラスの組み合わせになるのは皆様もご存じですが、
東京と熊谷、関東県内同士でも気候が異なりますので、
地域ごとにフレームとガラスの組み合わせがあっても良いはずです
快適な住環境を創造するために私たちは
複数の地域ごとに回答を出せるソリューションを提供しようと考えています
再エネを積極的に取り込むために機能性を追求
そしてpassiv designの目的の一つである暖房負荷削減のためには
「通風」「日射」の再生可能エネルギーを取り込む工夫が必要です
冬の日射取得を維持するために汚れたガラスの拭き掃除が簡単な構造であること、
夏の夜間に防犯が効いてナイトパージできる仕組みを考える必要がありました
私たちは家事動線、メンテナンス性を妥協することなく優れた機能を窓に追求していきます
―ライフスタイルを提案しLCC最適化を図る
私たちは信条のひとつである自然素材は
健康にやさしく
その見た目は私たちを時に愉しませ、やすらぎを与えます
自然素材では燃焼の際に有害な物質を発生させないことから安心、安全です
生産性を第一に考える大量消費大量生産の時代が均一であり人工的なスケールとするならば
私たちが考えるのは少量生産で地域ごとに丁寧に作りこんでいく自然的な無理のないスケールです
地球環境の原則に従い、ライフサイクルコスト(LCC)を適正に考える
それが私たちの未来するpassiv designです
日本的なる窓
passiv windowは
passiv designの考えにもとづき製品化したpassiv materialの一つです
日本は自然の偉大さ、恩恵に尊敬と感謝を表し、
住まいに窓(間戸)をつくってきました
時に自然とつながり、仕切るという教えが先人たちから現代に引き継いだマインドです
現代の雨風をしのぎ、光を取り入れ、寒さ、暑さを防ぐシェルターとしての住まいにおける窓も考え方は一緒だと思います
最大限自然の持つエネルギーポテンシャルを引き上げ、自然と強制する社会の実現に寄与すること
それがpassiv windowのもつ使命です
平成28年4月18日
passiv windowチーム 臼井 達彦